命と向き合う

こんにちは。
しばらくブログをお休みしておりました。
その間、私自身に大きな出来事がありました。

突然、父が倒れ、入院することになったのです。
現在、父は右半身不随となり、父がかろうじて発する会話はほとんど理解できない状態です。

私のプロフィールを読んだことがある方はご存知かもしれませんが、幼い頃の父は私に対して非常に厳しく、虐待もありました。
家族の中で常に威圧的な存在で、たまに父が返ってくると必ず誰かが泣かされる――まるでモンスターのような人でした。

私たち子供は皆、心に深い傷を抱え、結果としてアダルトチルドレンになりました。

そして、私自身も長い間、心の病と向き合うことになりました。

しかし、自分を治す過程で父を許すことが必要だと直感し、自分のためにワークを重ねてきました。

その結果、父に対して愛情を感じることができるようになり、心の病も癒されました。

そんな父が今、日に日に衰えていく姿を見ると、「生きていてほしい」という純粋な願いと、

複雑な感情が入り混じる日々を過ごしています。

ただ、その中で唯一、心から「よかった」と思える出来事がありました。

スピリチュアルな視点と心理学の学びを通じて、私はある日「父の幼少期には何があったのだろう?」と疑問を抱くようになりました。

父がこうした人格を持つに至った背景には、何か理由があったのではないかと思ったのです。

その思いから、ある日、勇気を出して父に電話をかけました。

「お父さん、幼い頃どんなことがあったのか教えてもらえるかな?」

驚いたことに、父はその質問を喜び、話してくれました。

「普通の人なら生きていけなかったかもしれない」と語る彼の話は、私の想像を超えるほど壮絶なものでした。

私は思わず涙を流しました。

父がモンスターになってしまった背景には、確かに理由があったのです。

この話をする機会があったこと、本当に良かったと思います。

父はくすぐったそうにしながらも、昔の話ができて「楽しかった」と笑っていました。

父はまだ生きていますが、今はそのような会話はできません。

あの時、勇気を出して電話をかけ、心の中にあった思いや、

父の子として生まれてきたことに対しての感謝を伝えることができたことを、私は心から良かったと思っています。

命は永遠ではありません。

だからこそ、今をどう生きるのか

その意味を深く考えさせられる出来事でした。